2023.3.4
一気に暖かさが増してきた3月。それでも北八ヶ岳であればまだまだ雪山は楽しめると思っていましたが、少々金欠ということもあり北八ヶ岳ロープウェイに乗るのに抵抗があったので、前衛峰にあたる八子ヶ峰を歩いてきました。
が、妥協感まったく無し!最高のスノーハイクを堪能できました。
山行ルート
茅野市にある東急リゾートタウン蓼科には東急トレッキングコースというものがあり、このルートでは私の好きな「周回ルート」を辿ることができます。東口駐車場から反時計回りにスタートし、ヒュッテアルビレオ、東峰を経由して八子ヶ峰に登頂後、登山口に戻るルートです。積雪がなければ3時間もかからずに周回できるルートとなっています。
山行ルート情報
・標準CT:2時間37分 ※休憩20分含む
・距離:5.3km
・累積標高(登り):316m
・累積標高(下り):316m
山行目的
残雪期ではありますが、今シーズンはまだまだ物足りない!ということで、存分に雪山ハイクを楽しんできます!
本日の山行目的
- 踏み固められていない雪原でのツボ足体験!
- 北八ツならではの大展望を満喫しよう!
- ウインターシーズン御用達となった例のトイで遊ぼう!
東急トレッキングコース東口よりスタート
東急トレッキングコース東口の駐車場です。駐車場は一面真っ白ですが、途中までの道路はほぼほぼ除雪されていました。東急リゾートタウン蓼科の敷地内ということもあって助かりますね。
駐車場はもちろん、今回のルート上にトイレは無いのでご注意ください。
それでは張り切って・・・クラウチングスタートで。
さっそく雪しっかりですね。序盤は勾配も緩く滑落防止具は不要かと思っていましたが・・・
すぐにそこそこの急勾配になりました。やっぱり装着したほうがいいよね?
というわけで軽アイゼン装着。
この辺りが本日一番の急登でした。あまり雪は締まっていませんでしたが、多少はアイゼン効いてました。
少し開けた場所に出ると、ここからは勾配も穏やかになりました。
ホゴッ、ホゴッという雪の感触を確かめながら。
雪道の急登で一気に乳酸が溜まりましたが、振り向いたら・・・ウェーィ!これは疲れも吹き飛ぶ景色ですね。
美しいですね。
しかしこの先に待ち受けていたものは・・・
深雪の踏み抜き地獄!
この辺りから積雪量が一気に増してくるのですが、気温が高く雪が締まっていないため、一歩踏み出すごとに踏み抜くようなエリアだったのです。
我々より先に1組が先行していたようですが、踏み跡を見るとしっかりとスノーシュー。この先を考えても、今日のコンディションであればスノーシューが最適解だったでしょうね。
「こうすればズボッ!にならないよー」と四つん這い歩きモードのチビワンでしたが・・・それはそれで疲れない?
チビワンはまだ体重が私の半分程度なので大した踏み抜きではないのですが、私の方は一歩歩くごとに腰のあたりまで踏み抜く有様・・・
おかげでロクに写真も撮れませんでした。
そしてようやく踏み抜き地獄を抜け出したころ、正面には見慣れた北八ツの山容が。
蓼科山(左)と北横岳(右)です。ちょうど去年の今頃は北横岳~三ッ岳を歩いていましたね。
視界が開けてきましたね。
南八ヶ岳オールスターズもバッチリです。
長い長い(と感じた)踏み抜き地獄も脱し、ようやく女の神茶屋ルート出合で合流です。
北西側に目を向けると、中央アルプスと御嶽山もバッチリ異常なし(?)です。
ヒュッテアルビレオでランチ
午前11時05分。踏み抜き地獄のおかげでかなり時間がかかってしまいましたが、ようやくヒュッテアルビレオに到着しました。体力もケズられて腹ペコ状態です。
ステキな三角▲ですね。私はあまり山小屋泊派ではないのですが、ゆっくり寛いでみたいなぁとは思いました。
まずは前菜(カップヌードルmini)
そしてメインディッシュ(カップヌードル辛麺)。どんだけカップラーメン好きなんだ?って感じですが・・・
絶景ランチですね♪
キグナス(はくちょう座)の嘴に当たる星アルビレオがこのヒュッテの由来だそうで。
・・・そんなロマンに浸る父の隣で、毎度おなじみ「無限うんこ製造機」でせっせと励んでます。
たいへんよくできました?
さて、ではそろそろ絶景雪原ハイクを楽しむとしましょうか!
気持ちの良い雪原ハイク
ヒュッテアルビレオを出発し、まずは八子ヶ峰東峰に向かいます。
一見すると気持ちよさそうな雪原に見えるのですが、踏み固められたメインストリート(上の写真でチビワンが歩いているところ)を外れるとすぐに踏み抜くことになるのでご注意。
そんな中でも、作り立てホヤホヤの雪うんちを投擲したり・・・
雪プリントしたり・・・
しゅばばーーーん!したり。
水を得た魚のごとく、雪を得たチビワンなのでした。
そうこうしている内に、あっという間に東峰に到着しました。
標高は1869mで、実は西峰(一般的にはこちらが八子ヶ峰)よりも30mほど高い位置にあるのです。
すみません。。。ここでもウチの子が粗相をいたしまして・・・・
では西峰に向かいましょうか。
なんかバエそうだった木。北海道にでも来た気分になりますな。
西峰へたどり着くには、東峰との中間地点にある「中の峰」というピークを経由することになりますが、その前には一旦下って・・・
そしてまた登り返す必要があります。稜線歩きっぽいですね。
はい、ここが中の峰です。すでに背後に控える稜線を北アルプスの遠望にワクワクが止まりません・・・!
すみません、またしても粗相を。。。
中の峰から見る南アルプス。富士見パノラマリゾートのコースが見えると先月歩いた入笠山(ブログ未投稿ですが)の位置もわかりやすいですね。
変わって北側。美ヶ原は綺麗な台地になっていますね。王ヶ頭ホテルも良く見えます。
中央アルプスは千畳敷カール含め異常ナ~シ!
お待ちかねのご褒美稜線!
いよいよお待ちかね。ご褒美稜線歩きのスタートです!
ここよりも標高の高い八ヶ岳主稜線にも引けを取らない稜線美だと思いますね。
勇ましいんだけど、左手に持つうんち製造機がどこか緩ませてくれます。
大変ありがたいことに、ほぼ独り占め!
元々キツめだったとはいえ、私のウィンターグローブをチビワンが使えるようになりました。
凍死体は避けて歩きましょう。
堪能した稜線歩きでしたが、もうすぐ西峰。
真新しいシュカブラ(雪紋)が綺麗でした。
この写真だけを見るとヒマラヤにでも来ているような気分になります。
※注:作り笑顔ですw
西峰到着です。この場所はスキー場(しらかば2in1スキー場)のゲレンデトップに当たる場所で、途端ににぎやかになります。
ちなみにもう少し南西の三角点が西峰だとする文献もあるそうで。
稜線に別れを告げ、下山へ
長らく歩いてきた稜線ですが、ここから下山開始です。手前の稜線を左方向にずっと歩いてきたことになります。
西峰から10分ほどで、東急トレッキングコース西口駐車場への分岐。
この後、本日の地獄その②「泥濘地獄」が待っていたのでした(割愛しますが)。
泥濘地獄を抜けると元通りの雪道へ。
最後まで妥協することなく雪山を満喫してくれているようで父は嬉しいよ。
西口駐車場に着きました。東口駐車場までは舗装路歩きです。お疲れさまでした。
大した距離は歩いていないのだけれど、結構な疲労感。それでも気持ちの良い疲労感ではありました。
温泉はきっと気持ちいいぞぅ!
下山後温泉情報
尖石温泉 縄文の湯
大人:600円
子供:300円 ※中学生以下
幼児:450円
おまけ:ハルピン求めて諏訪湖方面へ
長野方面にはそう何度も行けるわけではないので、長野に行くとなったら多少遠回りになっても「ハルピンラーメン」を目指します(笑)
この日は少し時間に余裕があったので、ラーメン前に諏訪湖に寄ることにしました。
諏訪湖に来るのは去年の夏以来です。またサイクリングロードを走りたいですね。
テーマ「天然モノ vs 人工モノ」
ふおおおぉぉぉぉ!ハールピーン!!
振り返って
以前スズラン峠からヒュッテアルビレオとその先まで軽く歩いたことはあったけど、積雪期に歩いたのは初めてでした。
たぶんここより標高が高い八ヶ岳主稜線でも味わえない絶景をここで味わえたなぁと思ってます。本当にオススメ!ピストンが好きではない私にはこの周回コースもピッタリ。
標高差300m程度のルートでしたが、踏み抜きにつぐ踏み抜きでまぁ体力ケズられまして。とてもよい運動になりました。そりゃハルピンラーメンもウマさ倍増ですわ。
とにかく楽しかった!
まだもう少し残雪期を楽しみたいですな。今日も自然に感謝!
さて、次はどこの山に登ろうか!?
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 09:42 / 1631m
- 到着時刻 / 高度: 13:32 / 1636m
- 合計時間: 3時間49分
- 合計距離: 6.24km
- 最高点の標高: 1880m
- 最低点の標高: 1608m
- 累積標高(上り): 317m
- 累積標高(下り): 331m