2022.12.10
2022年最後になるであろう遠征登山は信州百名山の御座山(おぐらさん)。
このお山の存在を知り、いつかは行きたいと思ってから5~6年が経過してしまいました。特に天候に振り回されたこの一年。年内最後にしてようやく好コンディションで登れる日がやって来ました。
地味なお山と称されながらも圧巻の眺望と言われている山頂、果たしてどんな景色が待ち受けているのでしょうか?
山行ルート
南相木(みなみあいき)村にある栗生地区からの登山口からの直登コースです。途中で不動の滝を経由し、後半は険しい岩場のあるコースとなります。登頂後は同じ道を戻るピストンルートです。
山行ルート情報
・標準CT:4時間32分
・距離:4.7km
・累積標高(登り):688m
・累積標高(下り):688m
山行目的
年内最後の遠征登山と、山頂からの絶景を堪能したいと思います。
本日の山行目的
- 年内最後の信州登山を楽しむ!
- 青天のもと、360度の絶景を堪能する!
栗生ルート登山口から登山スタート
南相木村の栗生地区から林道に入り、未舗装路を経て15分ほどで着く登山口前の駐車場。本日のスタート地点ですが、谷間となっていて日差しがまだ届かずかなり冷え込みました。
栗生ルート登山口前の駐車スペースは7~8台程度駐車可能ですが、路肩にも十分駐車できるスペースがあります。ただし車両通行の妨げにはならないようご注意ください。
ガチ防寒。
もうね、こういう案内板大好物なんですよ。地元の方々に愛されてるなぁという感じがしますね。
それでは「ご案内しま~す」
すぐそこまで陽が届いてるんですが、もう少しですね。
お日様の暖かさに感謝です。
ゴロゴロとした巨岩に遭遇することが多くなってきました。そして枯れ木の奥に聳える岩峰は前御座山ですね。
序盤はこんな感じで案内がたくさんあります。
不動の滝に到着です。この時期のためなのか水はチョロチョロと。ここは下山の時にゆっくりと寄ってみましょうかね。
不動の滝を過ぎると、勾配が急になるところも多くなってきました。
山頂近辺は岩が中心となっていますが、それを彷彿させるような大きな岩がゴロゴロと出てくるようになりました。
静かな登山道を、ひたすらストイックに登ります・・・。
落ち葉自体が滑りやすかったり、葉の下に浮石や滑りやすい根っこがあったりするので要注意ですね。
核心部へ。岩と鎖と根の殿堂
この辺りから、後半核心部の始まりとなります。壁のように進路を塞いでいました。
岩と鎖、むき出しの根を駆使して三点支持で登ります。
その先のテラス。「この景色ヤバーイよ~」とヒカ○ンのような表情ですが・・・
なるほどこれは素晴らしい!逆光で眩しいですが、長らく眺望が無かったので一気に開放的な気分になりますね。
前御座山の直前にて初めての雪(のカケラ)。樹林帯は風も弱く日差しを受けていたため寒さを感じませんでしたが、この時点で気温は氷点下。雪があってもおかしくはないですね。
眺望はほぼありませんが、前御座山(2050m)に到着です。
山頂には御嶽神社の石祠がありました。この先の道中の無事を願って先に進みます。
前御座山からは一旦高度を下げるのですが、この辺りから残雪が少しずつ見られるようになり、登山道の脇でしたが所々にアイスバーンも見かけました。この日は軽アイゼンを使用するほどではありませんでしたが、もうこれからは滑落防止具が必携になりますね。
ここでようやく、御座山の全貌を目にすることができました。
すごい・・・まさに岩の殿堂。景色も良さそう!登頂が一気に楽しみになりました。
本日の核心部はココですね。路面は岩と雪のミックス。ただ雪も場所によってはカチカチになっており、かつ見分けがつきにくく「いやらしい」ポイントでした。
そこを抜けるとあとは問題ありません。
山頂前には避難小屋があるようですが、ここは下山時にチェックしてみましょう。
さぁ、目の前の岩の向こうは青空!
いよいよ長らく「おあずけ」を食らっていた(笑)大展望がすぐそこです。
御座山山頂、圧巻無二の大展望!
ふおおおぉぉぉ、八ヶ岳ぇ~!
すんごい切れ落ちてる!
まさに先ほど対岸から眺めていた岩場ですね。落ちたら即ゲームオーバーな感じです。
「雪ぶぅわーーー!」
えぇ~~!?今ここでその雪を喜びます!?
「わっせ!わっせ!」
いや早く行ってくれない??
あ!岩場の先におダンゴ(山頂標)見えた!
(脳内もうすでにエンディングテーマが流れてます)
くぅ~!南アルプス、八ヶ岳、北アルプス!絶景順応を怠っていたから絶景酔いが・・・ウプッ
♪ぼくは空にな・・・ウィッシュ!?
登山開始から約2時間の午前11時3分、信州百名山 御座山(2112m)登頂です。お疲れさま!
岩峰群の先に見えるのは北相木の集落。奥には雪を被った北アルプス。
いいテラスを見つけました「神フィット!」だそうで(笑)
ここでランチにしましょう。
絶景ヌードル♪
左の大キレット、槍ヶ岳から始まって爺ヶ岳あたりまで。大天井岳と燕岳の中間あたりに見えるのは美ヶ原の王ヶ頭ホテルですね。
後立山もバッチリ
北西方面。冠雪しているのが火打・妙高。手前の烏帽子岳・湯ノ丸山からの稜線。その稜線の右奥に見えるのは四阿山かな?
そしてプリン浅間山と、右奥に草津白根山
左から仙ノ倉山~谷川岳の稜線、中央に武尊山。その手前一帯が榛名山。さらに手前が妙義山の岩峰群。
東側。右の背びれのような両神山は特徴的ですね。
南アルプス方面。中央奥の北岳、その隣の間ノ岳。拡大すると間ノ岳の左手前にしっかりと地蔵岳のオベリスクが確認できました!
八ヶ岳全景。2ヶ月前にチビワンとサイクリングした野辺山高原も。
逆光でしたが南の金峰山方面。中央にシンボル五丈岩。雲が無ければ左の朝日岳との間に富士山が見えていたはずでしたが・・・
八ヶ岳をバックに、最近減ってきた貴重なお団子山頂標。
最後にセルフで。
いやぁ大いに堪能させていただきました。名残惜しいですがそろそろ下山を開始しましょう。
のんびり下山。不動の滝も。
山頂というご褒美を前にしてスルーしてしまった避難小屋ですが、ちょっと覗いてみましょう。
内部はとてもキレイ!
この避難小屋からしても、やっぱりこのお山は地元愛を感じさせてくれますね。
前御座山取り付きの鎖場核心部ですが、ここだけは下山のほうが緊張を強いられます。
あとはのんびり。緊張感が無くなったせいか、ちょっぴり長く感じます・・・
?
?
・・・なんて変顔しつつ楽しみつつの下山ですが、それでも少々飽きてきたし、まだ時間もあるので不動の滝で少しゆっくりしましょうか。
不動の滝まで戻ってきました・・・って、滝行!?
・・・ではなく実はココ、滝の裏側に回れるのです。
「でっかい氷!」
グローブ(非防水)しょびしょにしてくれました・・・まぁ下山間近だからいいけど。
さてもうじき下山。陽も当たって本当にポカポカ。
「ゲッザーン!」
午後1時40分、無事下山いたしました。お疲れさま。
ホントいいお山でした。さて温泉で暖まろうか!
下山後温泉情報
南相木温泉 滝見の湯
大人:500円
子供:300円 ※4歳以上小学生まで
※リニューアルしたのは4~5年前のようですが、それでも施設全体的にとても綺麗で気持ちよく利用できました。何よりリーズナブルな価格設定でリピ確定です。
ただ電波状況は悪く、Free-Wifiは低セキュリティだったため端末によっては接続不可です。その点だけが△かな・・・。
振り返って
少し前までの予報では気温も引くく風も強め。さらに雨か雪のような予報ばかりだったので計画もこのまま年を越すかな?と思っていたのですが、数日前からは快晴マークが。
色々天気に振り回された今年の登山、こんな好条件は今年最後なんじゃないか?と思うくらいに良い天気。
信州百名山の御座山。
序盤からストイックに登り続ける登山道。それでもチビワンとあれやこれやとしゃべり続けたおかげで、意外にもすんなり登れた気がします。
多少緊張感も強いられましたが、前御座山取り付き以降はなかなかにスリリングで飽きることも無くあっという間に登頂できた気がします。
そして山頂、見事に雲一つない濃ゆい青空!澄んだ空気で遠望バッチリ。ながらく樹林帯を歩いてきた後のこれ以上に無いご褒美でした。
さて、次はどこの山に登ろうか!?
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 08:55 / 1429m
- 到着時刻 / 高度: 13:40 / 1419m
- 合計時間: 4時間45分
- 合計距離: 5.35km
- 最高点の標高: 2119m
- 最低点の標高: 1412m
- 累積標高(上り): 814m
- 累積標高(下り): 801m